心の生け簀

自分のスキを好きにするためになんかするブログ

ニンジャスレイヤーと私

「ドーモ、○○=サン。××です」

このアイサツを昔常駐していたサイトの創作板で書かれていた安価SSで見たのがニンジャスレイヤーに出会ったきっかけでした。

音で聞けばちょっと固すぎる感じはうけるけれどまぁ普通の挨拶だなと聞き流せる挨拶ですが、こう文字に起こされると『どうも』ではなく『ドーモ』、『さん』ではなく『=サン』と少しの変化から生まれる奇妙な異物感を感じ、元ネタはなんなんだろうと気になり(その安価SSでは様々な作品のネタが使われていてこの挨拶にも元ネタがあるのかなと感じたので)検索をした結果、忍殺wikiに行き着きました。

Wikiに行き着いてTwitter連載小説が元ネタだと知りましたが、その時の僕はtwitterはなうなういう場所という認識しかなく、Twitterの作法にも詳しくなかったため連載アカウントをフォローはしたけれど、当時は自由にネットにつなげられる端末がガラケーしかなかったためTwitterの閲覧は難しく、その上過去ログの読み方がよくわからなかったために読むのを断念しました。興味のあったアイサツの作法と用語集、いくつかのキャラクターの項目を熟読し、アイサツの元ネタを知るという目的は達成しましたのでそこで満足してしまいました。その頃は今ほどTwitterに常駐はしていなかった(というより前述の理由もあり、滅多にログインはしなかった)ので、ここで一度ニンジャスレイヤーから離れることになります。 

ニンジャスレイヤーと再開したのは、前述のサイトが閉鎖して所謂難民と化していた時、たまたまTwitterにログインした際に(そのころは確かガラケーではなくスマホに機種変していたのでTwitterの閲覧がメチャ楽になっていた)再放送されていたデス・フロム・アバブ・セキバハラでした。セキバハラの荒涼とした大地の光景、磔にされたニンジャスレイヤー、それを見て助けにいくか逡巡した後助けに向かうタカギ・ガンドー。独特な言葉遣いながらも脳内に確かな光景を想像させる文章を読みこれはすごいぜ!と感慨を覚え、他のエピソードを読む方法を探している時にTogetterまとめというものがあることを知り(なぜ初めてwikiを読んでたときに気づかなかったのだろうかと今思えば疑問である)、Wikiにまとめてあった時系列順に読み始める(なので告白すると私はこれまでのあらすじリアリティショックは受けてはいないし、以前Wikiの用語集を読み漁っていたこともあり、胡乱な単語群にたいしてもそんなに驚きもなく読み進めていた。これらの点は今思い返してみると新鮮な読書体験をするという点でもったいないことをしたなと反省をしている)

そして当時連載中だったゼア・イズ・ア・ライトまで追いつき、そこで実況タグというものがあることを思い出し、どんなものかと覗いてみることにした。ネットでの実況というものにあまり馴染みがなかった私はエッ、こんなにたくさんの人がニンジャスレイヤーを読んで感想を残している!ネットってすごい!と若干のカルチャーショックを受けたのを覚えている。

わ、私もこの実況に参加していいのかなぁ…?とかなんとか思っていたらある日突然マシン・オブ・ヴェンジェンスのコミカライズが始まり、ええいままよと実況タグに参加してみることにした(記憶が確かならばこれが初実況参加だったはずだ)。

参加してみるとタグ実況はほんやくチームがよく例えとして使うように、ライブハウスめいた熱があり、作中の登場人物に対して賞賛に値する単語を飛ばしたり(ex:ワザマエ!ゴウランガ!等)、登場する奇妙な単語に困惑したり(ex:ヤクザ○○等)、一体感があり、一人で読んでも十分楽しめる小説ではあるのだが、それとはまた違う楽しさがあった。

そうしてタグ実況にも積極的に参加するようになり、よりニンジャスレイヤーというコンテンツに嵌っていき、今に至っている。

元々はアイサツの元ネタを知りたいだけだったのにここまで嵌るとは思ってもみなかった、というのが正直な感想で、いまだに新鮮な読書体験をさせてくれるほんやくチーム、ボンド&モーゼズ両氏には感謝の念でいっぱいである。

最近はニンジャスレイヤーを本当にまだ好きなのか?こんな私でもまだ好きでいていいのか?惰性で読みつづけているだけではないのか?などとブルシットな疑心暗鬼に駆られることが多くなってきたため、昔を振り返ってこうして記事を書くに至ったわけではあるが、こうして書くことができるぐらいなのだからまだ私はニンジャスレイヤーが好きなのだろう。

流石にこんなに長文打つのは久しぶりであるのでこのあたりにしたいと思うが、またニンジャスレイヤーについて書くことがあるのなら今度はニンジャスレイヤーのどのあたりが好きなのかもっと具体的に書いていけたらいいなぁと思う。