I
この胸に膨らみ続ける気持ちを言葉に出せないのは屹度罰なのだろう。
膨らませるだけ膨らませてそれ以上何もしなかった罪に対する罰。
屹度心は膨らんで破裂してそれを繰り返して強くなっていくのだ。
破裂が怖いのに膨らんでしまった臆病な私の心は怯えながらゆるゆるとしぼませる。それを幾度も繰り替えした挙句に私の心は醜くだらしなく伸びきってしまったのだ。
だからこうして迂遠で婉曲で幼稚な言葉を吐き出すことで心をしぼませる。もっとシンプルで単純でキラキラな言葉を吐き出せればよいのだけれど。
心からあふれ出るような感情の爆発を。
破裂しないように押さえ込む心の出口の調節弁が壊れてしまうほど大きな気持ちを。
私を動かす原動力となりえる強い心を。