だって、だけど
自分をどうしようもない人間だと、だから何もできないのは仕方がないのだと慰めることしかできなくて
手のひらには何も残っていなくて心には暗いもやがかかっていて頭も思考がぐるぐるで
進むのが怖くって否定されるのが怖くって追い立てられたらその分だけは進めるけれどそこからは進めなくって
足を踏み出すのが怖くって間違えるのが怖くってこわごわ足を踏み出した後も足を踏み出したことが間違いだったんじゃないかって考えてしまって
正解なんてないのはわかっててでも正解を求めずにはいられなくて
だから怒られないことしかできなくて
そんなことを続けていたら自分がどこにいるのかわからなくなって
ここに立ってていいのかもわからなくなってこわくなって
こわいのに進むのもこわくて
立ち続けることしかできなくて
でもたちつづけるのも退屈で身震いなんかもしてみるけれど身震いすることすら許されてるのかこわくなって
幸せな夢に逃げることが、今できることなのでした。
その幸せな夢も起きていたら曖昧になって消えていって
なにもないの
こころのままのお話でした。