心の生け簀

自分のスキを好きにするためになんかするブログ

Hop-step

わたしの思考は一足飛びにどんどんわたしを置き去りにして進んでゆく。

その後ろ髪をとっ捕まえてゆっくり歩けといってやれたらよいのだけどどうやらわたしの思考というのは自由気ままでわたしの言うことを聞いてくれるような殊勝なやつではないようで、ぽんぽんいろいろ考え付いてその後ああしようこうしようなどと考えるまではいいのだが、せっかちな学校の先生の授業みたいに考え終わったら手前勝手に得心顔をしてこっちがノートに書き終える前にその考えを書いた黒板をさっさと消していってしまう。

ならどうすればよいのだろうと考えてみれば消える前に書き留めていけばよいのではないか、ということになるのだが、頭の中が思考の、やつのテリトリーである以上頭の中に置いておいたならばやつが勝手に消していってしまうことは間違いない。

ならば現実世界に残しておくほかないのではあるが、そうした場合どうしても文字に起こすという手間が生じるのは避けることは出来ない。手間が生じるということはこっちが一文字書くうちにあっちはそれ以上の速さで消してゆくということが起こるということであり、そうなってしまったならば書ききる前に書くべきものが消えてしまい文字を起こしていたノートには言葉になりそこなった文字列がただ散乱しているだけという事態になるし実際そうなっているのが現状である。

ならば、わたしがやつに追いつけるように速度を上げるしかないのだとは思うのだがわたしは速度を上げる術が割と思いつかないのでお手上げというのが現状である。

さて、どうするべきか。